2021/03/13 22:03


石鹸作家 石原由美子さんのこと


一昨年2019年のクラウドファンディングのイベントがヒカリエで行われ、こころばせも出品しておりました。同フロアでオリジナルの石鹸を出品されていたのが石原さん。石鹸作家歴20年のマイスターです。

石原さんが作る石鹸は、「もっとすごいものはないの?!」とあくなき探究心で研究を続けられてきた結晶たちなのです。そうして数々の手作り石鹸を手がけてこられて辿り着いた3つの大切なことが、

  1. 新鮮であること
  2. 天然素材であること
  3. 自然の力を最大限に引き出すこと

だそうです。これを厳格に守って石鹸作りを続けておられる石原さんですが、私は特に3つ目の「自然の力を最大限に引き出すこと」こそが石原さんの真骨頂だと思っています。石鹸は油脂を原料として作られるのですが、石原さんは新鮮な天然のさまざまな植物油脂(1と2ですね)を集めて、それぞれの長所を引き出し組み合わせるブレンドの達人です。

今回弊社の純綿大吟醸タオルとセットになる「寺田本家の酒粕石けん」には実に7つもの植物の天然油脂が使われているのです。

  1. オリーブ油
  2. アーモンド油
  3. ココナッツ油
  4. 米ぬか湯
  5. パーム油
  6. シアバター(シアの木から取れる油脂)
  7. ひのき精油

これだけの油脂を絶妙のバランスでブレンドすることで、

  • 水に適度に溶けやすく
  • 泡立ちがよく
  • 型崩れがしにくく
  • 低刺激で
  • 酸化しにくく
  • きめ細かく嵩高の泡が立ち
  • 毛穴を広げない

理想の石鹸が出来上がります。これぞマイスターの技なのです。

そしていよいよ酒粕の登場です!


寺田本家の酒粕


多くの酒蔵が人工的に培養された酵母と使うのに対して、酒蔵の中に住む酵母、微生物の力だけを利用し、殺菌に有効な乳酸も一切添加せず自然に発生する乳酸菌だけでお酒を作るいわゆる生酛(きもと)造りを行っているのが寺田本家。さらに自社の田による無農薬栽培米のみを原料として使用されています。その無農薬栽培米から採取した天然の麹菌を使うという徹底ぶり。他の酒蔵には見られない唯一無二の取り組み。

お酒を作るには、お米のデンプンを糖分に変える麹菌と糖分をアルコールに変える酵母の二つの菌が必要で、それらを全て自家製でお酒を作っているのが寺田本家なのです

これらの菌で発酵したアルコールを含んだお米を醪(もろみ)と呼びます。この醪からアルコールを絞って残ったものが酒粕です

寺田本家の酒粕はオーガニックそのもの。人工的な添加物が一切含まれていません。この酒粕にはお肌をしっとり美白にしてくれる成分がふんだんに含まれているのです。それこそが、石けんマイスター石原さんが酒粕を石鹸の成分に加えた理由なのです。

しっとり美肌を作る酒粕に含まれる3つの酸

  1. アミノ酸 - 酒粕に含まれる20種以上のアミノ酸の中には天然保湿成分を持つものもあります。
  2. コウジ酸 - メラニンの生成を抑える働きがあります。
  3. フェルラ酸 - ポリフェノールの一種。メラニンや活性酸素の発生を抑制。


さらに保湿!究極のスキンケア


石原さんの石鹸がさまざまな植物油脂を神ブレンドして創り出されていること既に説明しましたが、手作りをする過程でとても重要な成分がそのまま除去されず石鹸の中にあることも知ってもらいたいです。

その重要な成分とは保湿効果の高いグリセリンです。ブレンドした油脂は製造過程で石鹸の元となる脂肪酸と副産物であるグリセリンが生成されます。昔ながらの手作り石鹸ではこのグリセリンはそのまま石鹸に含まれます。

一方、工業生産の石鹸は中和法と呼ばれる前段階で脂肪酸とグリセリンを分離させて、さらに脂肪酸の純度をあげて石鹸にします。分離されたグリセリンは保湿製品として使用されるわけです。

酒粕のアミノ酸で保湿、グリセリンで保湿。石原マイスター作の「寺田本家の酒粕石けん」はお風呂上がりの乳液が不要、これ一個で事足りる究極のスキンケア商品なのです。

 至高の製法で作られた醪を絞った酒粕を原料に、至高の製法で応えた石鹸がこうして出来上がりました。


純綿大吟醸タオルと酒粕石けんセット


究極の石鹸に究極のスキンケアタオルを組み合わせてギフトセットを作りました。純綿大吟醸タオルとはもちろん純断吟醸酒をオマージュして命名したこころばせの登録商標です。このタオルの詳しい説明はぜひ、こちらをお読みください。



母の日のプレゼントにも最適なセットです。







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